ボルダリングジム スタッフ 鈴木優子さん(前編)

登りきったときの爽快感と達成感。 家族みんなでボルダリングに夢中! TEXT by 萩原まみ PHOTO by 菊池陽一郎

色とりどりの岩のようなものが取りつけられた壁。街で見かけて気になっていた人も多いのではないでしょうか。室内でクライミングを楽しむ新しいスポーツ、ボルダリング。鈴木優子さんも家族ぐるみでボルダリングにハマったひとりです。趣味と実益を兼ねてボルダリングカフェ&パーク グリーンアローで働く鈴木さんがその魅力について語ってくれました。

初めは子どもの付き添い。私もやってみたら楽しかった!

— ボルダリングという名前は聞いたことがあるけれど、やったことはないという読者が多いのではないかと思います。どんなスポーツか教えてください。

鈴木♣ 壁についているいろいろな形のものをホールドと呼ぶんですが、ホールドの横に貼ってある課題に沿って登っていくクライミングの一種です。

— 鈴木さんがボルダリングを始めたきっかけは?

鈴木♣ 4年ほど前にまず主人が始めたんです。その後、娘もやりたいと言ったので、子どもが登れるジムを探して、グリーンアロー妙典店を見つけました。当時は下の子が2歳とかだったのでちょこちょこ動き回ると危ないので、私は付き添って見てたんですけど、待ち時間が長くて(笑)。集中すると3~4時間は登ってるんですよ。それで私もやってみたらすごく楽しくて、今は娘が小4、息子が幼稚園年長なんですが、家族4人でハマっています。

どんなふうに楽しかったんでしょう?

鈴木♣ 最初は高さに慣れるまで足が震えることもあったんですが、登り切ったときの爽快感、達成感が私には魅力でした。レベルによって級があって課題がテープで色分けされているんですけど、少しずつ登れるようになっていくと、もっともっとやりたい!って。レッスンやスクールにも通って、3年ぐらいでここまで登れるようになりました。

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笑顔でするすると登っていく鈴木さんにびっくり!

ルールを守れば安全に楽しめる

ハードなスポーツというイメージでしたが、家族でも楽しめるんですね。

鈴木♣ 施設によって難易度が違いますし、年齢制限のあるジムも多いんです。4歳以上とか、小4からとか、小学生は7時までとか、ジムによって違います。グリーンアローは18歳以下は保護者の同意が必要ですが、年齢による利用制限はまったくなくて、未就園児でも親御さんと一緒ならシューズ代だけで登れます。特に土日はご家族連れのご利用が多いですね。

キッズ向けの設備もあるとか?

鈴木♣ 入ってすぐのところに低めのキッズウォールがあります。飽きたときに遊べるよう、壁の上に遊び場があって、滑り台で降りられるようになっているんですよ。キッズ課題にはお子さんに人気のキャラクターシールを使っていて、目で見て楽しむことができるような工夫もしています。

危険はないのでしょうか?

鈴木♣ 事故を避けるため、人が登っているときはその下のマットに上がらないとか、ひとつの壁に登るのはひとりだけとか、ルールが決められています。壁の下には30センチのマットが敷かれていますが、降りたときに足首をひねってしまう危険性もあります。いちばん上からは飛び降りないようにしてくださいと指導はしているんですが、つい飛び降りてしまうこともあるんですよね。私は指を立てた状態でホールドをつかんでしまって中指が痛くなってテーピングをしていた時期もありました。腰にも負担は掛かりますが、ルールを守って趣味で楽しむ程度なら大きな怪我につながることはないと思います。

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右側の低めの壁がキッズウォール。登りきって橋を渡ると遊び用のスペースがあり、左側の滑り台で降りることができる。

全身を使うボルダリングで、楽しみながら体型キープ

鈴木さんが軽やかに登っていく様子はすごく楽しそうに見えました。

鈴木♣ そうですね、男性が登っているのを見るのと女性が登っているのを見るのとでは全然印象が違うかも。もちろんガチで登る方もいますけど、私は楽しみながら上達できたらいいなって感じです。

店内には女性のお客さんも多いですが、女性向けの工夫もなさっているんでしょうか?

鈴木♣ 違うジムにも行ってみたことがありますが、着替えるスペースや荷物置き場はあっても、更衣室やロッカーはなかったりするんですよ。ここは冷暖房完備で、女性トイレや更衣室もあります。綿棒とかハンドクリーム、爪切りも置いてあるので、快適に過ごしていただけるんじゃないでしょうか。

ボルダリングはダイエットにも有効ですか?

鈴木♣ 全身を使うので、身体作り、ダイエットにも役立つと思います。私自身は以前はテニスをやっていて、仕事も介護職で体を使っていたので、体型的にはあまり変わっていないんです。ボルダリングを始めて筋肉が増えたので、体重はむしろちょっと増えたかも(笑)。ここ10年、体重も体脂肪も大きな変動がないので、ボルダリングのおかげでキープしているといえるかもしれません。お客さんのなかには最初はふっくらなさっていたのに、だんだん顔も身体も引き締まってシュッとなさった方もいらっしゃいます。

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常連のお客さんたちと課題の攻略について真剣に話し合う鈴木さん

*ボルダリングを始めたいと思ったら? 後編では、ボルダリングジムでの鈴木さんのお仕事内容、興味を持った方へのアドバイスなどをお聞きします。

First Posted : 2015.3.16 on "clover&"

PROFILE

鈴木優子 [ すずきゆうこ ]

ボルダリング歴約3年。昨年4月からカフェ&パーク グリーンアロー西船橋店と妙典店で、セッション課題作成や初心者指導にあたっている。

ボルダリングカフェ&パーク グリーンアロー(Bouldering Cafe &Park GREEN ARROW)西船橋店 キッズ用クライミングウォールを備え、家族連れでボルダリングを楽しむことができるジム。平日割引、レディースDAY、女子会パックなど、お得な料金設定で、女性客も多い。グリーンアローは西船橋店の他、津田沼店、妙典店がある。
http://www.green-arrow.jp/contents/locator/nishifunabashi/


writer’s profile

萩原まみ 食、ジェンダー、セクシュアリティ、ムーミン、イケメン俳優が得意ジャンル。『ムーミンマグ物語』(講談社)の文章担当。

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