vol.27
「ちょっと背伸び」が成長のコツ 「ナイス!コミュニケーション*nico」主宰 いりさわ のりこ子どもが「成長したな」と感じるのは、どんな時でしょうか。
一人でお使いに行けた時。
夏休みに一人でおばあちゃんの家にお泊まりして帰ってきた時。
いつでも「ちょっと背伸び」の後に、子どもは成長しています。
レストランでの背伸びも、なかなか良いものですよ!
娘が小学校5年生の頃、初めて本格的なフレンチレストランに連れて行きました。
それまでも少しオシャレなイタリアンレストラン等には行ったことがありましたが、ちゃんとテーブルマナーを使わなければならないレストランは初めてでした。
素敵なレストランに失礼にならない、年相応の服装を選ぶこと。
髪の毛は食べるときに邪魔にならないよう、きちんと結ぶこと。
靴はピカピカに磨くのを忘れないこと。
「ちょっと背伸び」の外食は、親から言われる事もいつもと違います。
レストランに着くと、スタッフが大人に接するように扱ってくれます。
「コートをお預かり致します」と脱がせてくれる。
「どうぞ、こちらへ」と椅子を引いて座らせてくれる。
スタッフが柔らかな笑顔で「お嫌いなものはございませんか?」「メインはビーフと鴨がございますが、どちらになさいますか?」等と自分に聞いてくれる!!
教えられたとおり端からカトラリーを使い始め、途中で数が合わなくてハラハラしたり。
大人みたいにワイングラスでドリンクを飲んだり。
「お味はいかがでございますか?」とスタッフに聞かれ、「とっても甘くて美味しいです!」と自分の感想を自分の言葉で伝えたり。
それは夢のような大人体験だったようです。
この頃から娘は「大人になるのが楽しみ!」と言うようになり、言動も落ち着き、私も夫も驚いたものです。子どもは一人前として扱われることで一人前になっていくのでしょう。
もちろん子どもの年齢に応じて時間や場所を選ぶ必要がありますが、レストランで「ちょっと背伸び」体験、オススメですよ!
First Posted : 2015.11.5 on "clover&"