
登山を中心としたアウトドアグッズ専門店「好日山荘」で、販売促進の仕事をしながら「おとな女子登山部」の一員としても活躍中の“なっちゃん”。とくに女性に山の楽しさを知ってもらいたいと、日々意欲的に仕事をしています。
「おとな女子登山部」で情報発信
— なっちゃんが参加している「おとな女子登山部」とは何でしょうか。
なっちゃん♣ 「好日山荘」の全国の女子社員でつくっているもので、多くの女性に山の楽しさや魅力を知ってもらうために、おすすめの山情報を発信したり、実際に自分たちで山に登ってレポートを書いたり、イベントを企画したり、女性ならではの悩みや質問に答えたり、などの活動をしています。
2年くらい前に発足したのですが、当時、私はまだ入社1年目で、山についてもまだまだ学ぶ段階でした。それで、登山を始めたいけれどまず何をしたらいいかとか、始めてみたけれどこのあとどうしたらいいかわからないとか、そんな人たちと同じ目線でいっしょに力をつけていきたいなと思い、すぐに「やりたい!」と手を挙げて参加しました。
— お客さまといっしょに登ることもあるのですか。
なっちゃん♣ はい。「おとな女子登山部と行こう」といった登山ツアーを企画して、いっしょに登っています。女性限定なので、ペースがゆっくりめだし、お手洗いの問題なども男性に気を使わずにすむし、気楽に参加できると好評です。

初めての登山が「楽しかった!」
— なっちゃん自身の登山歴を教えてください。
なっちゃん♣ 初めて山に登ったのは、大学3年生のときです。とくに何も趣味がなく、アルバイトしかしてないような学生だったので、何か始めたいなと思い、友だちと「山でも登ってみようか」と。
ちょうど山ガールがブームだったので、まわりに登山姿の女性をよく見かけたこともあり、気軽な気持ちで挑戦してみました。いっしょに登った友だちも山は初心者で、お互い山のことは何もわからなかったので、靴だけはアウトドアブランドのものを買いましたが、あとは手持ちのものだけで出発しました。
— どちらの山に登ったのですか。
なっちゃん♣ 埼玉県の長瀞(ながとろ)にある宝登山(ほどさん)です。難易度としては初心者向けで、行って帰って3時間くらいのコース。それが、すごく楽しかったんです。山頂に着いたときの「登った!」という達成感がとてもよくて。
— それで本格的に登山を始めたのですか。
なっちゃん♣ いいえ、そのころはまだ高尾山や富士山など一般的な山に何回か登ったくらいで、3か月に1度くらいのゆったりペース。就職活動で忙しかったということもあります。

たまらないのは解放感。それから、達成感!
— 「好日山荘」に入社したのは?
なっちゃん♣ カフェでアルバイトをしていて、お客様と接する仕事をしたいと感じたので、百貨店や専門店などお客さま相手の会社を中心に就職活動をしていました。そんなとき、たまたま「好日山荘」の募集を見つけて。山って楽しいなと感じていたので、興味を持ちました。
入ってみたら、社員はみんな山好きばかり。休みごとに山に行っているし、今度はどこへ行くとかそんな話をたくさんしています。写真を見せてもらったり、話を聞かせてもらったりするうちに、自然と私も刺激を受けて。それからですね。本格的に山に登るようになったのは。
— どんな山に登っているのですか。
なっちゃん♣ 一口に山好きといっても、雪山が好きとか、テント泊が好きとか、沢登りが好きとか、日帰りでのんびり行きたいとか、いろいろなタイプがあるんです。私は縦走(じゅうそう)登山といって、山から山へと何日もかけて歩き回るのがいちばん好きですね。
— ずばり、山の魅力とは何ですか。
なっちゃん♣ 解放感。それから、達成感。体力的にはきつくて、登っているときはよく「なんで私こんなことしてるんだろ……」と思うのですが、山頂に立ち、街では決して見られない景色を見ると「ああ、来てよかった!」と。

*「おとな女子登山部」の一員として、楽しみながら山の情報発信をしている“なっちゃん”。後編では、山ごはんやファッション、グッズ集めなど、女性ならではの山の楽しみ方についてお話しいただきます。
撮影協力=銀座 好日山荘
First Posted : 2015.8.3 on "clover&"