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西瓜(スイカ) Life&Workレンジャー6 東京 粂井 優子目隠しをして、棒を振り上げ、思い切り振り下ろす。「割れた!」という歓声。スイカ割りは、誰にとっても楽しい思い出の一つとなっていることでしょう。
農林水産省ではスイカを「果実的野菜」に分類していますが、一般的には夏の果物の王様といえるのではないでしょうか? 種を飛ばしながらかぶりつくのはもちろん、スムージーにしたり、フルーツポンチにしても美味しいですね。
スイカは、紀元前5000年には、既に南アフリカでは栽培されていました。日本に渡来したのは、16世紀後半と言われています。
よいスイカを見分ける方法はご存じですか? まず、皮に張りがあって、お尻の薄茶色の小さいもの。緑と黒のコントラストのはっきりしているものを選ぶとよいでしょう。ツルが茶色くなっているのは、収穫してから時間が経ったことを示しています。
音で見分けることもできます。叩いて、「ポンポン」と音がすればシャキッとしています。「ボタボタ」と鈍い音がするのは熟れすぎてしまっているかもしれませんので、気をつけてください。
真ん中にいくほど真っ赤になり甘くなるスイカですが、実は皮の白い部分にこそ、たくさんの効能がひそんでいます。利尿作用があり、むくみ解消の効果がありますし、血圧の上昇を抑える、血管を拡張させるなどの作用もあるので、高血圧症の予防にもなります。また、コレステロールを減少させてくれる効果もあるといいます。
今まで白い部分を捨ててしまっていたとしたら、もったいない。酢の物や、スープの具にしても美味しくいただけますが、いちばんのお勧めはお漬物にすることです。緑の部分と赤い部分をきれいに落とし、食べやすい大きさに切ったら、塩と塩昆布、梅、みそと鰹節、醤油にみりんに鷹の爪、柚子こしょうなど、お好みの味で漬けてみてくださいね。
この夏は、皮の部分まで丸ごと美味しく食べて、暑さを乗り切りましょう!
First Posted : 2014.7.15 on "clover&"