vol.25
新しょうが Life&Workレンジャー6 東京 今泉恵美子梅雨のじめじめした天気から次第に夏へと移り変わる今の時期は、体調も崩しやすいですね。「新しょうが」の力を借りて、すっきりしてみてはいかがでしょう。
通年よく見かける黄土色のしょうがは、薬味や臭い消しに使われ、「根しょうが」とか「ひねしょうが」と呼ばれますが、「新しょうが」とは、植付けに使った根しょうがの上の部分にできた新しい根の部分で、色白で、赤い茎の部分が付いています。この「新しょうが」には2通りあり、1つは秋に出荷される露地物、もう1つは初夏に出回るハウス栽培物。今、店先に並んでいるのは、後者です。
ひねしょうがが、繊維質で辛みが強いのに対し、新しょうがは、辛みが穏やかでみずみずしさがあるのが特徴です。
私は、これまで使うのはもっぱら「ひねしょうが」ばかりで「新しょうが」になじみがありませんでした。新しょうがの使い方といえば、甘酢漬けくらいしか思いつかなかったのですが、昨年、自家製ジンジャーエールを作れると知り、すっかり気に入ってしまいました。
作り方は簡単。元となるジンジャーシロップをまず作ります。
① 新しょうが100gを皮ごとすりおろす
② 水分ごと①を小鍋に入れ、そこに水100㏄、砂糖100gを加えて、かき混ぜながら中火で10分煮る(鷹の爪、シナモンスティック、クローブなどを入れるとスパイシーな仕上がりに)
③ レモン汁大さじ1を入れ、火を止める(ピンク色になる)
④ ざるでこして出来上がり。清潔な保存ビンに入れて冷蔵保存。
ジンジャーシロップができたら、お好みの量をグラスに入れ、炭酸水で割れば美味しいジンジャーエールの完成です。私はジンジャーエールが大好きなのですが、市販のものはちょっと甘いなあと思っていたので、ほどよい甘さの自家製はさっぱり飲めるのがうれしいところです。お子さんにも出せますね。
ほんのりピンクの色合いもさわやかで、じめじめした季節にピッタリのドリンクです。是非お試しくださいね。
First Posted : 2015.6.30 on "clover&"