再発見!和の知恵・季の習慣

vol.19

 桜が咲くころ Life&Workレンジャー6 東京 三浦 陽子

春を告げる花というとやはり桜ですね。
このころになると桜の開花予想が毎日新聞やテレビで話題になります。そして桜の開花宣言が出れば、いつ満開になるのかとワクワクしますね。

桜は、一定期間低温にさらされた後に暖かくならないと、花が咲かない性質があるので、冬の寒さも大事な条件の一つです。
「開花日」「満開日」はどうやって決まるのでしょう?
「開花日」とは、5~6輪以上の花が咲いた日。
「満開日」とは、8割以上のつぼみが開いた日。
気象庁の担当者が、標本木として指定している木を観察して判断します。
一般的にソメイヨシノの開花から満開までの期間は約1週間と言われています。

このころには、「桜前線」もよく目にしますね。日本各地の桜の開花日を線で結んだもので、天気図の前線のような線になることから「桜前線」と呼ばれるようになりました。
日本列島を南から北へと桜の開花が進んでいくと、「桜前線北上」となるわけです。

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桜が開花すると食べたくなるのが桜餅。
桜餅とひとことで言っても、長命寺(ちょうめいじ)と道明寺(どうみょうじ)、大きく分けて2種類があります。
関東風は長命寺が主流。小麦粉などの生地を焼いたクレープ状の皮でこしあんを巻いた餅菓子です。
関西風は道明寺が主流。道明寺粉(もち米を蒸して乾燥させ粗挽きしたもの。大阪の道明寺で作られたため道明寺粉という)で作った餅でこしあん(または粒あん)を包んだ、まんじゅう状の餅菓子です。
どちらもきれいなピンク色で、桜の葉(塩漬け)に包まれています。
この葉を食べるか食べないかと友人と話題になったこともありましたが、私はちょっとしょっぱい葉と一緒に食べるのが大好きなんです。
最近ではどちらも「桜餅」として並んで売られている時もあり、両方を楽しむことができますね。みなさまはどちらがお好みでしょうか?

桜が開花し始めるとお花見にも行きたくなりますね。我が家もこの時期になると近所の桜祭りが楽しみの一つです。山一面がピンク色に染まり、花吹雪のように花びらが舞うところを、今年は趣味の写真で撮りたいですね。

First Posted : 2015.3.31 on "clover&"

PROFILE

三浦 陽子

多くの子どもたちと、夏は磯遊び、冬はスキーといったアウトドアを楽しみ、外遊びから「生きる力」を身につけた人材を輩出すべく活動中。

Life&Workレンジャー6 東京
自らの経験を含めさまざまな家事・育児事例を知る「暮らしのプロ」として、札幌、大阪のメンバーと連携して結成。各種講演、講座、ワークショップを展開しています。
〈近況〉 4月17日(金)「親を楽しむサロン ちょうどいい『親子の距離感』を見つけよう~幸せな親離れ・子離れのために」

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