vol.18
春のお彼岸 Life&Workレンジャー6 東京 今泉恵美子3月21日は「春分の日」です。「春分」には、昼と夜の長さがほぼ同じになります。春のお彼岸の中日(ちゅうにち)にあたり、前後三日間、合わせて七日間が、「春の彼岸」の期間となります。
太陽が真東から昇り、真西に沈む春分の日は、西方浄土にいるご先祖様と通じることができるとされ、この日にお墓参りをしたり仏壇にお供えをしたりして、ご先祖様を供養することになっています。小学生の息子やその友達に「春分」や「お彼岸」について尋ねると、「昼と夜の長さが同じ」「太陽が真東から出て真西に沈む」などの知識はあるのですが、お彼岸のならわしについてはよく知らず、なじみが薄いようです。私たち大人がもっと伝えていかなければと反省するところです。
お彼岸のお供えと言えば、春は「ぼたもち」、秋は「おはぎ」です。「ぼたもち」も「おはぎ」も同じものですが、邪気を払うと言われる小豆の粒をその時期に咲く「牡丹(ぼたん)」と「萩(はぎ)」にそれぞれ見立てています。また、こしあんがぼたもち、つぶあんがおはぎという説もあるそうです。
我が家では、いつもはお店で買ってすませていましたが、市販のあんこを使えば、簡単に作れることを知りました。子どもと一緒に早速挑戦!
まず、もち米を炊き、その間に市販のあんこを適当な大きさに分けておきます。炊きあがったもち米は、塩少々ふって、熱いうちにすりこぎで粗く潰し、それを小さめのおだんごに丸めます。ラップにあんこを広げ、丸めたもち米をのせたら、ラップごとくるっと丸めて出来上がり。きなこ味を作る時は、少し多めのもち米をラップに広げ、その中にあんこを入れてラップごと丸めます。きなこに砂糖を混ぜ、塩少々したものをまぶせば完成。どちらもあっという間にできます。
実を言うと、私はぼたもちがそれほど好きではなかったのですが、できたてを食べたらそのおいしさにびっくり! 子どもも大喜びで、作っているそばから味見をしてしまい、作り終わった時にはすでにお腹がいっぱい。おいしくて楽しい時間となりました。ぜひ皆さんも、手作りぼたもちを気軽に試してみてくださいね。
First Posted : 2015.3.17 on "clover&"