再発見!和の知恵・季の習慣

vol.15

 節分 Life&Workレンジャー6 東京 粂井 優子

今日は節分です。皆さん、お豆の用意はいいですか?

節分には「季節を分ける」という意味が含まれています。明日2月4日は立春。つまり暦の上では今日で冬が終わり、明日から春が始まります。春夏秋冬というように、1年の始まりは「春」ですから、明日から新たな年が始まるのです。

 

新たな1年が、不幸や災いのない年となるよう願いを込めるのが節分行事です。「福は内、鬼は外」と言いながら豆をまいたり、邪気除けの柊鰯(ひいらぎいわし)を飾ったりします。これらは、季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると考えられているからで、悪霊払いのためです。1年の厄除けを願い豆も食べますが、食べる数は、年齢のままの数、1つ多く食べるなど、地域によってさまざまです。

各地の神社やお寺でも、節分にちなんだ催しが行われますね。有名人を招いて盛大に豆まきをするところも多いようですが、我が家の近所の自由が丘の熊野神社(東京都目黒区)では、その年の年男、年女が裃(かみしも)姿になり、豆をまきます。長女も12歳になる年に、幼なじみ達と裃姿になり、大勢の人々に向かって豆をまきました。とてもいい思い出です。

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大阪が中心だった恵方巻きも、最近は全国的に流行ってきましたね。我が家もここ数年は節分には恵方巻きをいただいています。具の種類は七福神をイメージして7種類がいいとされています。子どもたちが幼いころは、自分で巻かせていました。自分で作った恵方巻きは格別のようでした。ワイワイ話しながら作ると、自然と会話も弾みますね。

食べるときだけは、願い事が叶うよう無言で。エリアによっては、目を閉じて、あるいは笑いながらということもあるようですね。今年の恵方は西南西ですよ。

邪気を払い、皆さんの願いが叶いますように。

First Posted : 2015.2.3 on "clover&"

PROFILE

粂井 優子

家族(夫、長女、次女、長男)は全員、家事の達人。全国で家事や子育てに関する各種講演、講座、ワークショップを開催し、「家族みんなに笑顔が増える」と好評を博している。

Life&Workレンジャー6 東京
自らの経験を含めさまざまな家事・育児事例を知る「暮らしのプロ」として、札幌、大阪のメンバーと連携して結成。各種講演、講座、ワークショップを展開しています。
〈近況〉 2月20日(金)「親を楽しむサロン 子どもを片づけの達人にする方法(仮題)」

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