再発見!和の知恵・季の習慣

vol.14

 雪遊び Life&Workレンジャー6 東京 今泉恵美子

「大寒(だいかん)」を迎え、冬の寒さも一段と厳しくなってきました。

冬といえば「雪」。雪深い地域にお住まいの方は、ご苦労も多いかと思いますが、東京に住む我が家は、毎年、雪を求めてスキーに繰り出します。子どもが小さい頃から一緒に連れて行き、夫が抱っこして滑ったり、スキー板が履けるようになったら、あの手この手で練習させたりしました。同じように教えたつもりですが、上の子は、きっちりと何度もターンして几帳面に降り、下の子は、ほとんど曲がらず、直滑降で降りてきます。滑りにも性格が出ていて面白いなあと思います。
そんな2人ですが、せっかく上手になった今でも、なぜか最後は「そりをやりたい!」と、板を脱ぎ捨て、そりを持って坂道を登っては滑り降り、登っては滑り降りを暗くなるまで続けます。せっかくリフト券を買ったのに……と嘆く親お構いなしに、無邪気に楽しんでいます。
 
わざわざスキーに行かなくても、雪が降った日は、都心でも雪遊びが楽しめますね。いつからでしょう、雪が降ると「あ~電車が止まる……」「足場が悪くて転ぶかも」と心配ばかりするようになったのは。一方子どもたちは、少しでも積もったら、テンションは最高潮! どんなに寒くても、手袋とスコップを持って飛び出していきます。まさに雪は天からのプレゼントです。私も幼い頃は、積もった雪がうれしくて、思わず顔をつけてみたり、大の字になって体ごと倒れこんだりしたのを思い出します。

定番中の定番、雪合戦はつい童心に帰り、今でもムキになってやってしまします。親子でも十分盛り上がります。
雪だるまは、コロコロと転がして次第に大きくなっていくのを見るとワクワクします。目や口を飾って完成した時の達成感はたまりません。そして雪だるまのいいところは、その後何日か楽しめるところ。その前を通るたびに、楽しく作った時間を思い出すことができます。そして次第にとけて形が崩れていく姿を残念に思いながら見守っていく……。それはそれで、味わい深い時間だと思うのです。
 
さて今年の雪の日には、どんな思い出ができるでしょうか?

First Posted : 2015.1.20 on "clover&"

PROFILE

今泉恵美子

企業研修・人材育成に携わった経験から、「コミュニケーション」をキーワードに人材を育てる活動を展開中。

Life&Workレンジャー6 東京
自らの経験を含めさまざまな家事・育児事例を知る「暮らしのプロ」として、札幌、大阪のメンバーと連携して結成。各種講演、講座、ワークショップを展開しています。
〈近況〉2月20日(金)親を楽しむサロン「『片づけ』は見えない学力」

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