vol.11
みかん Life&Workレンジャー6 東京 粂井 優子12月に入りましたね。冬の果物といえば、やっぱり温州みかん。
幼い頃、実家の掘りごたつのテーブルには、いつも山盛りの温州みかんが乗っていました。家族でお喋りをしながら、あまーいみかんをほおばっていたことは、とても幸せな記憶です。
12月に出荷のピークを迎える温州みかんは、400年前、中国から鹿児島に伝わった柑橘の種から偶然に発生したとされています。美味しいみかんは、へたの切り口が小さく、果皮の色が濃く張りがあり、形は扁平で、皮のつぶが小さくはっきりしていて重みのあるものです。
みかんを食べ過ぎて、手が黄色くなっちゃった、なんてことはありませんか? 温州みかんには、オレンジ色の色素であるβ‐クリプトキサンチンなどのカロテノイド(色素)が他の柑橘に比べて非常に多く含まれていて、これが脂肪につくため、みかんを大量に食べると皮膚は黄色くなるのです。これは柑皮症(かんぴしょう)の症状のひとつですが、一時的な症状で健康に悪影響はありませんので、心配はいりません。みかんの果肉には、体内でビタミンAに変換されるプロビタミンAの一種であるβ‐クリプトキサンチンが他の柑橘に比べて非常に多く含まれ、強力な抗発がん効果もあります。その他、クエン酸、食物繊維も多く含まれています。白い筋にはヘスペリジンも含まれ、動脈硬化やコレステロール血症に効果があるとされています。そうとは知らず、子ども達が幼い頃、白い筋も薄皮もむいて食べさせていました。もったいなかったです。白い筋も積極的にいただかなくてはいけませんね。
みかんが段ボールで送られてきて、消費が大変、などという時にお勧めなのが、スムージー。これなら白い筋も気にせず摂ることができます。ぜひ他の果物や野菜も投入して、元気に冬を乗り越えてくださいね。
First Posted : 2014.12.2 on "clover&"