vol.9
楽しかったこと振り返り会 「ナイス!コミュニケーション*nico」主宰 いりさわ のりこ子どもの夏休みの価値は「どれだけ遊んだか!」で決まると、私は思っています。
「遊び」というと無駄なことと捉える大人もいますけど「遊び」は「経験」です。子どもは遊びの中で、コミュニケーションを学んだり、自分が好きなモノやコトを見つけたり、自然の面白さに気付いたり、自ら工夫したり考えたりします。めいっぱい遊ぶことは、たくさんの経験を通して人間力を鍛えることになるのです。
さて、この夏、子どもたちはめいっぱい遊べたでしょうか。
夏休みの終わりに「楽しかったこと振り返り会」をしてみませんか?
子どもたちと夏休みの楽しかったことを思い出しながらお喋りする。
それが「楽しかったこと振り返り会」です。
旅行や話題のテーマパークなどに行っていなくても、子どもたちは近所で大いに楽しんでいるのではないでしょうか。むしろ、旅行に行ったのに「何が一番楽しかった?」と聞くと「パパと洗車したこと!」等と言うのが子どもの面白いところです。
地域のお祭りや花火大会、もらったお小遣いで自分で買い物をしたこと、友達と庭でスイカ割りをしたこと、塾の帰りに毎日友達とアイスを食べたこと等、「小さな楽しかったこと」で溢れていたら、価値ある夏休みだったと言えるでしょう。
「来年は高学年だし、お祭りのお手伝いもできるよ」「洗車、また手伝ってね」「冬休みは友だちと餅つきしてみる?」等と声をかけましょう。
この夏発見した「楽しみ」には続きがあるのだと思えて、「次へのやる気」が湧きますね。こうした声かけは子どもが「楽しかった」と思える事柄を肯定することになります。それはそのまま子どもの自己肯定感を育てることになるのです。
長期のお休みというのは「成長の時間」にもなれば「無意味な時間」にもなります。
もし「毎日ゲームやり放題で楽しかった」という感想しか出なければ・・・冬休みこそ「成長の時間」にできるように過ごし方を考え直しましょう(笑)。
First Posted : 2014.8.22 on "clover&"