試してみませんか?地元の味

番外編

 読者お勧め! 「バター餅」「板わかめ」 暮らし学舎。 前田真理

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各地の「クローバー&」コラム執筆陣が、その土地独自のレシピ、食材、調味料を紹介するこのコーナー。読者のみなさんのおすすめを教えて! と公募したところ、たくさんのご応募をいただきました。ありがとうございます! 初めて聞く名称を見ただけでわくわく。一体どんな食べ物かしら? と興味を持った2品を、早速試してみましたよ。
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秋田の味…バターの香り漂うやわらかな餅菓子「バター餅」

2015_1027_jimoto_column_04_photo01まずひとつめは、秋田県北秋田市の「バター餅」です。応募者のおかべぶさんによると、「バターを入れてついたお餅です。いつまでも固くならず、ふんわりとバターの香りが漂って、いくらでも食べられます」とのこと。取り寄せてみると、卵黄と砂糖が入っていて、ほんのり黄色。プニプニとやわらかく、濃厚さのある餅菓子でした。そして確かに、ほのかなバターの香りがします。
秋田では、狩猟を行うマタギが保存食としていたものだとか。同じ名称のお菓子がハワイにもあるのですが、それは焼き菓子で、秋田のものとは違うようです。
さてバター餅は、そのまま食べるのが一般的ですが、表面を軽くフライパンで焼いても食べてみました。熱でとろりとやわらかくなり、バターの香りと甘みも増して、洋菓子風に。紅茶とよく合うおいしさでしたよ。
「北秋田・地元の味」を味わうなら、取り寄せるのがいちばんですが、電子レンジで加熱した餅にバターや卵黄などを混ぜて作ってみるのも楽しいかもしれません。

 

島根の味…おにぎりに! おつまみに!「板わかめ」

2015_1027_jimoto_column_04_photo02もうひとつは、島根県の「板わかめ」。山陰地方では広く食べられているようで、応募者のえるもさんからは、「学校給食でも登場するほどポピュラーな食べ物です」とのコメントをいただきました。その由来は1800年以上も続く日御碕神社の「和布刈神事」(めかりしんじ)であるとも言われます。
板のようなわかめって、板のように硬いってこと? それとも幅広いってこと? と、?マークいっぱいでお取り寄せ。届いたそれは、わかめをごく薄く板状に広げて、パリパリに乾燥させたものでした。焼き海苔のわかめ版を想像してみてくださいね。
わかめなのに、水で戻したり、加熱したりしなくても、焼き海苔のようにそのまま食べられるところが便利。おつまみにしたり、おにぎりに巻いたり、ちぎって酢の物やお汁に入れたりとお手軽です。ほどよく塩がきいているので、おにぎりには塩も不要です。フライパンで軽くあぶると、黒っぽい色が緑色に変わり、これまた色鮮やかできれいですよ。

それにしても、まだまだそれぞれの地元には、隠れた名品、珍品がたくさんありますね。日本って広いんだなぁと改めて思うことでした。いつかは、現地で味わってみたいな。みなさんもぜひお試しくださいね。

First Posted : 2015.10.27 on "clover&"

※お取り寄せ情報:いずれも+送料で発送

◎もちもち三角バター餅
販売元  みうら庵
参考価格 1パック(6個入り)¥430(税込)
*秋田内陸線オンラインショップhttp://nairiku.shop-pro.jp/?pid=42645009 で購入。

◎27年産天然板わかめ
販売元  渡邊水産食品
http://www.watanabe-ss.jp/
参考価格 25g(袋サイズ26×37cm) ¥735(税込)

PROFILE

前田真理

フリーランスライターの傍ら、「暮らし学舎。」を主宰。
家のコトを家族や仲間とシェアして、幸せ感ある心地よい暮らし方を見つけよう!と活動中。
暮らしに関する講座を開くほか記事やFacebookで情報発信している。「暮らし学舎。」FBは、https://www.facebook.com/kurashigakusya

〈近況〉暮らし学舎。では、企業・団体や個人のご要望に応じて、暮らしに関する講座開催や個別相談をお受けしています。活動の様子は、「暮らし学舎。」FBでご覧いただけます。お問い合わせもFBへどうぞ。

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