イメージコンサルタント 曽田ようこさん(前編)

誰もが自分に似合うスタイルがある カラーと骨格診断で自分を知れば 自信が持てる。笑顔になれる。 TEXT by 上原千都世 PHOTO by 菊池陽一郎

「イメージカラー」や「骨格診断」から、メイクやファッションなど、その方が一番輝いて見えるスタイルを提案するイメージコンサルタントの曽田ようこさん。自分に自信を持ってほしい。女性に生まれてよかったと思えるように――そんな思いを胸に、充実したお仕事ライフを送っています。

オシャレなのに似合わない。その理由が知りたかった

イメージコンサルタント曽田ようこさん

— 曽田さんは、どんなお仕事をされているのですか。

曽田♣ パーソナルカラー診断や骨格診断をもとに、その方が本来持っている良さを活かしたファッションやメイクなどのアドバイスを行っています。最近は主婦や子育て中のママもご利用してくださって、「ファッションが楽しくなった」「自分に自信が持てるようになった」という嬉しいお声をたくさんいただいています。がんばらなくても「あの人なんだか素敵」と言ってもらえる外見、イメージ作りのお手伝いをしています。

なぜファッション業界からイメージコンサルタントの道へ?

曽田♣ お店でラグジュアリーブランドを売っていたときのことです。お客様は高くてオシャレな洋服をお召しになっているのに、なぜか似合ってない。高級ブランドなのに野暮ったく見えてしまうのはなぜだろう、と疑問に思ったことがありました。芸能界の方がいらっしゃることもあったのですが、芸能人といえども似合わない服を着るとオーラが消えてしまうんです。

その一方で、ごく一般の方でも似合う洋服を身に着けた途端、パッと輝くんですね。芸能界のスターより素敵に見えることもありました。そんな「似合う」「似合わない」の感覚を、もっと理論的に学んで人にわかりやすく伝えたい、と思うようになりました。似合う「色」は肌や瞳の色から判断するパーソナルカラー診断でわかる。でも似合う素材やデザインを導き出す理論がなかなか無くて。そんなとき「骨格診断」を知り、スクールで学ぶことにしました。
そしてどんな方でも、自分に一番似合ったファッションを知って着こなせたらイキイキと過ごせるはず、自分をもっと好きになるためのお手伝いがしたい、そんな思いからイメージコンサルタントとして活動するようになりました。

「骨格診断」で、似合う素材やデザインがわかる

手首、骨の大きさ、関節の太さなど、指先から肩、足首までからだの各所に丁寧に触れながら、その人が持つ体形の特徴をとらえていく骨格診断。
手首、骨の大きさ、関節の太さなど、指先から肩、足首までからだの各所に丁寧に触れながら、その人が持つ体形の特徴をとらえていく骨格診断。

 

— 「骨格診断」でどんなことがわかるのですか?

曽田♣ 骨の太さ、筋肉のつき方、脂肪のつき方といった、体形の特徴と「質感」から、洗練度を高める「素材」や、プロポーションを良く見せる「デザイン」を導き出します。似合うヘアスタイルもわかるんですよ。素材、柄、ジャケットの丈、ストールの長さ、アクセサリーにバッグや靴、ベルトの幅など、骨格からわかる「似合うアイテム」は、本当にたくさんあります。

— 骨格診断は体重や身長は関係ない、とお聞きしました。

曽田♣ そうなんです。生まれ持った体形の特徴から判断するので、あとから変わってしまう身長や体重は関係ないんです。太ろうが痩せようが、バストの位置が高い位置にあっても、加齢で下がったとしても、似合う素材とデザインは変わらないんです。
骨格タイプは大まかに「ストレート」「ウェーブ」「ナチュラル」と3つに分かれます。「ストレート」は、腰の位置が高くて上に重心がある欧米人体形。芸能人でいうと米倉涼子さんや藤原紀香さん。このタイプは体形がゴージャスで存在感があるので、シンプルでハリのある素材がお似合いです。
「ウェーブ」は下に重心があり曲線的。芸能人では松田聖子さんや神田うのさん。こちらのタイプはやわらかな素材の、可愛らしくふわっとしたお洋服がお似合いになります。「ナチュラル」はフラットな体形で、芸能人で言うと今井美樹さんや天海祐希さん。ラフでカジュアルな洋服がお似合いです。
それぞれのタイプで、似合う洋服を着るとその人の良さがとてもひきたつのですが、似合わないお洋服を着ると、なんだか野暮ったく見えてしまうことがあるので、注意が必要です。

「自分を好きになった」、「自信が持てた」というお声が一番嬉しい

触って骨格を診断したあと、実際にいろいろなタイプの洋服を着て、「似合う」「似合わない」を確認していく。
触って骨格を診断したあと、実際にいろいろなタイプの洋服を着て、「似合う」「似合わない」を確認していく。

 

実際に診断された客様には、どんな変化がありますか?

曽田♣ 例えばパーティなどでオシャレな方たちに囲まれて気おくれしていた方が、自分の似合うファッションがわかったことで、萎縮せず「私は私」と堂々としていられるようになったそうです。「私なんて……」と自分を卑下していらした方が、コンサルティングの最後には笑顔になったり、最初はうつむき加減だった方が、似合うファッションを身に着けて「素敵ですよ!」とお声をかけただけで背筋がシャンとしたり。どんどん綺麗になって表情が明るくなっていく。お客様のそんな変化を見るのが嬉しくてたまりません。「自分のことが好きになりました」「自信が持てるようになりました」というお声をいただくと、この仕事をしていてよかった、と思いますね。

40代になって、若い頃に好きだった色やデザインが似合わなくなって愕然とすることがあります。

曽田♣ そうですよね。20代までは若さで何でも似合っていても、30代、40代……と年齢を重ねていくうちに困ってしまう、というお声は私もよく聞きます。ショッピングに行っても、今の自分に何が似合うのかわからないからつい無難な服を選んでしまう。買ってみたけど何だか似合わない。でもどうしていいのかわからない。そんな負のサイクルにハマってしまう。
そんな方こそカラー診断や骨格診断を受けてほしいと思います。自分の体形を知って、似合う服、似合わない服の理由がわかると、ストンと腑に落ちてラクになりますから。

*次回は骨格診断を実際に受けた様子をレポートしながら、自分に合ったファッションを知る効果を探ります。
後編に続きます。

First Posted : 2014.7.7 on "clover&"

PROFILE

曽田ようこ [そた ようこ]

イメージコンサルタント

複数のファッションブランドの販売員としてキャリアを積んだのち、パートナーとラグュアリーのセレクトショップを立ち上げ年商9億まで成長させた実績を持つ。それらの経験を活かし、2012年イメージアップサロン「プレシャスビー」をオープン。骨格診断やパーソナルカラーを使ったコンサルティングのほか、セミナー、骨格診断士の養成講座も開いている。

http://precious-b.com/

〈近況〉8月より、骨格診断士養成講座(第2期)を開講。


writer’s profile

上原千都世 エンタメ情報誌の編集を経てフリーに。「エンタメ・暮らし・子ども」などをキーワードに雑誌・書籍・webサイトで執筆中。

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