vol.6
ぶどう Life&Workレンジャー6 東京 今泉恵美子夏休みも終わり、少しずついつもの生活に戻りつつある頃でしょうか。朝晩の風には、秋の気配を感じますが、日中の暑さは相変わらずですね。夏の疲れが出て来るのも、今頃ではないでしょうか?
私は体調がすぐれない時には、なぜか「ぶどう」が食べたくなります。特に巨峰。あのみずみずしい果汁と、つるんとした果肉が体にとても心地よいのです。
それもそのはず、調べてみるとぶどうの栄養価は高く、ヨーロッパではぶどう果汁を「畑のミルク」と呼ぶほどなのです。ぶどうの甘み成分はブドウ糖と果糖。ブドウ糖は体内に入ると、すぐにエネルギー源になるので、疲労回復や夏バテ対策にうってつけの食材なのだそうです。育ち盛りのお子さんや、妊婦さんにもおすすめです。また、鉄分も豊富なので、貧血改善にも効果があります。新鮮なうちにそのまま食するのが一番美味しいのはもちろんですが、今回はデラウェアでジュースとジャムを作ってみました。
作り方は簡単です。房から外したぶどうをよく洗って皮ごと鍋に入れます。そこにお好みの量のグラニュー糖をまぶし、なじんだら火にかけます。あくが浮いてくるのを取りながら10分ほど煮たら、ざるでこして、液体のほうはジュースに。残った果肉はもう一度火にかけ、甘みが足りなければグラニュー糖を加え、5分ほど煮詰めればジャムの出来上がり。優しい甘さと酸味が相まって、皮ごと美味しくいただけます。紫色をした皮には、アントシアニンなどのポリフェノールが含まれます。ポリフェノールは抗酸化作用を持ち、老化防止・発がん抑制の効果があるそうなので、ぜひ取り入れたいですね。ジュースは水で薄めてレモンを絞っていただきます。ジュースにするとよりいっそう栄養分が体にしみわたる気がします。子どもも喜んで飲みます。
最近はぶどうの種類も豊富で、長い期間出回っていますが、安定して美味しいのは8月~10月上旬だそうです。今年はぶどうの力を大いに借りて、夏の疲れを癒やしてみてはいかがでしょうか?
First Posted : 2014.9.9 on "clover&"