家事&暮らしニュースサロン

Photo=bunnbukuP / PIXTA

vol.24

 あなたの避難に必要なものは? 暮らし学舎。 前田真理

8月15日、私の住む鹿児島では、桜島に大規模噴火の恐れがあるとして、気象庁により、噴火警戒レベル4が発表されました。桜島の爆発は毎日のことで、地元民は慣れっこ。特に危険性を感じていないのが日常です。ところがこの日突然、防災無線から「避難準備をしてください」という音声が流れ、すわ、避難か?!と、色めき立ちました。テレビなどで情報確認をして、実際に避難が必要なのは、桜島の特定地域だけだと分かるのですが、突然の「避難が必要かもしれない」という状況に、動揺するリアルを感じた人は少なくなかったことと思います。

このとき、私の周囲では、何を持って逃げるべきか?が話題に。日ごろから、防災グッズを揃えている方もいらっしゃるでしょうが、よく考えてみると、家の中に閉じ込められる場合と、家が危険にさらされていて逃げる場合とでは、自ずと必要なものが違います。また、幼い子や高齢者がいると、必要に反して、持ち出せるものはわずかになってしまうでしょう。

わが家は、今の家に越してすぐ、大きな台風に見舞われました。リュックに荷物を詰めて早々準備をしたのですが、その重さにびっくりしたものです。そこで、改めて災害別に検討してみると、わが家の場合、指定の避難場所に移動するより、自宅待機する方が安全である場合が多いことが見えてきました。また、逃げる際に多少の現金は必要ですが、通帳や不動産権利書など重い書類を持ち出さなくても、身分を証明できる物があれば大丈夫であることも判明。重いリュックをほどくこととなりました。

また、東日本大震災以降、ペットの避難についてもメディアで取り上げられるように。平成25年には環境省が、自治体の動物救護対策の指針となる、「災害時におけるペットの救助ガイドライン」を作成しています。ペットを飼っている方は、共に避難できる場合があることも、念頭に置いておくといいでしょう。

住居、家族、社会状況、便利ツールの出現などにより、避難に関わる状況は変化しています。9月は防災月間。もし○○が起きたら・・・。今一度、あなたの避難をリアルにシュミレーションしてみてはいかがですか?

First Posted : 2015.9.16 on "clover&"

PROFILE

前田真理

フリーランスライターの傍ら、「暮らし学舎。」を主宰。
家のコトを家族や仲間とシェアして、幸せ感ある心地よい暮らし方を見つけよう!と活動中。
暮らしに関する講座を開くほか記事やFacebookで情報発信している。
「暮らし学舎。」FBは、https://www.facebook.com/kurashigakusya

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