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税率UP? お金の不安とどう向き合う? 暮らし学舎。 前田真理師走の声を聞くと懐具合が気になりますが、今年はなおさら、という方も多いのでは。
10月31日には日銀の金融緩和で株価が急上昇。先送りされることとなった消費税増税は依然不透明。さらに
来年1月には、相続税や贈与税の税制改正も施行されます。次々と物価上昇の布石が打たれるも、果たして給料は上がるのか?我が家の暮らしは、将来は大丈夫?と、不安になってしまいますね。
そんなとき人は、とりあえず節約して、根拠のない不安に立ち向かおうとしがち。でもそれでいいのでしょうか? 「家計を考えるには、夢を第一に置くことが大切」と話すのは、ファイナンシャルプランナーの東圭太さんです。
ある夫婦が3500万円のマイホーム購入を夢に将来を試算。ローンを組むことはできるものの、70歳時点では明らかに赤字家計に陥ってしまうと仮定します。マイホーム予算を減額する道もあるけれど、例えば定年後の働き方や、妻のパート収入追加、保険や費目別予算の見直しなどで、あっさりクリアできる場合が多い。夢を諦めないことが、楽しい家計運営の鍵だというのです。
大切なのは、まずは将来を年表で「見える化」し、ライフプランを描いてみること。家族の年齢やイベント、収入・支出の予測を書き出します。プロへの依頼も可能ですし、最近は各種アプリもあります。
東さんによると、夢を叶える家計捻出法の決め手は、使途不明金の把握。家計簿をつけなくても、貯まっているはずの貯蓄ができないのはなぜ?という視点で半年~ひと月に1回チェックを繰返すうちに使途不明金が減り、理想的な家計に近づきます。
また、「夫婦でもお金に対する考え方は違うので、お互いの考え方をよく知り、その良さを認め合うことが必要」だといいます。そういえば、私も夫から、小さいお金へのこだわりと大きなお金への無頓着さが不思議、と言われることが。
この冬は、将来について夫婦で「お金」を切り口に話し合ってみることをおすすめ。不安が軽減するだけでなく、お互いを分かり合える時間になるかもしれません。いがみ合うことなく、あったかい空気でどうぞ。
First Posted : 2014.12.3 on "clover&"