vol.14
ストレスを探せ！ レジ待ち短縮の新システム 暮らし学舎。 前田真理鹿児島に暮らす私にとって、普段の生活では縁のない電車の乗り換え。大半の読者の方には今更かもしれませんが、このところ東京・大阪に出かける機会が続き、感動しているのが、公共交通機関のICカード利用乗車です。
切符売り場の前で路線図とにらめっこし、ようやく乗り継いでいた以前とは大違い。スマホの乗り換えアプリとの相乗効果で、なんてラクで速いの～。この快適さがあれば、知らない土地へ行く億劫さもなくなるというもの。ITの発達は新たな社会問題を生んでもいますが、ストレスを軽減する様々な「便利」を生み出してくれているのも事実です。
ストレスといえば、無為な待ち時間もそのひとつ。少しでも早く帰りたい仕事帰りのスーパーのレジでは、「どの列に並ぶと早いだろう？」「あ～今日はハズレだった」などと、客同士が牽制し合ったり、イライラしてしまうことってありますよね。
情報機器メーカーのOKIとNECプラットフォームズはそれぞれ、客の行列を予測してレジ打ち増員を知らせることで待ち時間を減らすサービスを、年内にも提供予定です。
OKIは、出入口などに設置したカメラで撮影した画像から、客の年齢や性別を解析し、入店からレジに並ぶまでに要する時間を予測。NECプラットフォームズは、床に敷いたシートに反応する足の向きからレジに向かう客を予測。いずれも行列ができると判断すると、レジ打ちの増員通知をするというから驚きです。このデータがビッグデータとして集積されると、さらに進んだ活用がされることでしょう。
客にとって待ち時間はストレスですが、店にとっても効率的な人員配置は望むところでしょう。ITが駆使される裏には、人の行動や気持ち、要望をいかに読み解くかという、人間臭い開発心が働いているのだなぁと感じます。
不快と感じることの解決策はビジネスチャンス。自分にとっての「ストレス」は何だろう？と、たまには身の回りを見直して、仕事に活かしてみるのもいいかもしれませんね。
First Posted : 2015.4.22 on "clover&"
