家事&暮らしニュースサロン

vol.10

 「専業主婦・主夫願望」  と言うけれど・・・ 暮らし学舎。 前田真理

女性がもっと活躍できる世の中に!という掛け声が上がる一方、20代女性の間で最近、専業主婦志向が高まっているといわれるとも言われますね。マイナビニュースでは、会員の男女各100人に「専業主婦になりたいですか?」「専業主夫になりたいですか?」を質問。その本音をリポートしています。

それによると、専業主婦になりたいと答えた人は、33%、専業主夫になりたいと答えた人は28%だったとか。
その理由を見ていくと、主婦・主夫願望者で共通しているのが、「働きたくない」。そのほか主婦願望者には「子育てに専念したい」や「ゆとりが欲しい」が。主夫願望者には「家事が好き」「楽そう」「自分に向いている」といったものが並びます。

なりたくない理由として男女共通しているのが、「仕事が好き」。女性では、「経済的に自由でいたい」「専業主婦はつまらなそう」「専業主婦は大変そう」などが。男性特有の理由には、「自分でお金を稼ぎたい」「周囲の目が怖い」「男がするものではない」がありました。そこには、主婦・主夫業に対する「余裕」と「物足りなさ」という相反するイメージが垣間見えます。また女性は主婦業に義務感を感じ、男性は主夫業に楽しみを見出す姿があるように思います。

この調査同様、世間では専業主婦・主夫について様々な論議がありますが、その是非や願望って、実は絵に描いた餅じゃないかしら?とも、結婚20年の私は思っています。
専業主婦の予定だった人が夫の死で働き始めたり、結婚後もバリバリ働こうと思っていた女性が、夫の転勤や親の介護で仕事を辞めたり、妻の看護のために休職する夫がいたり・・・。ままならないのが人生。「願望」よりも泥臭く、でも魅力的です。
夫婦や家族は運命共同体のチーム。チームを回して行くために、専業主婦や専業主夫を選ぶ時期があったり、そうではない時期があったり。そうやって働き方を変化させながら日々を生きる。それがそれぞれの家族を作っていく、ということなのだろうな、と思うのです。

First Posted : 2015.2.25 on "clover&"

PROFILE

前田真理

フリーランスライターの傍ら、「暮らし学舎。」を主宰。
家のコトを家族や仲間とシェアして、幸せ感ある心地よい暮らし方を見つけよう!と活動中。
暮らしに関する講座を開くほか記事やFacebookで情報発信している。
「暮らし学舎。」FBは、https://www.facebook.com/kurashigakusya

 

〈近況〉暮らし学舎。では、ガーデンズシネマとのコラボで、2月28日(土)14時15分~15時15分、映画「365日のシンプルライフ」公開記念セミナーを行ないます。
会場はマルヤガーデンズ7Fオープンガーデン。詳しくは、「暮らし学舎。」FBでどうぞ。

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