vol.8
自分時間をどう作る? 暮らし学舎。 前田真理年末年始を終え、みなさんそろそろ通常モードでしょうか。
「日々、家族や仕事に振り回され、自由な時間はないし、あらゆることが中途半端。このままでいいのだろうか?でも私には時間がない・・・。夫がもっと協力してくれればこんなことには・・・」そんな呟きを漏らすワーキングウーマンは、少なくないことでしょう。
シチズンホールディングスは、去る11月、「夫婦の時間アンケート」の調査結果を発表。それによると、休日の過ごし方として、「家事に当てる時間」を2時間以上と回答した夫が24.5%いたそう。2005年の同様の調査では14.5%だったので、“家事メン”は増加していると言えるようです。
また、「夫婦の会話」の平均は、夫84分、妻87分。しかし年代が上がるにつれ、その時間は減っていく傾向にあります。
家事というと、掃除・洗濯・炊事が思い浮かびますが、実は現代の主婦が最も費やしているのは、「家族ケア」の時間ではないか、と私は考えています。送り迎えや病気の際の看護、勉強の相手や話の聞き役・・・。それらの多くは予定通りにはいかないことばかり。それゆえ、振り回され感は一層募るというものです。
そこで、年の初めに時間の作り方について一考。まず試したいのは、時間の使い方のたな卸しです。時間がないと言いつつ、その現状を家族に伝えられないばかりか、自分も把握していないことは多いものです。試しに1週間ほど、記録をつけてみてはいかがでしょう?
私は長女の出産直後、おっぱいやオムツ交換で満足に眠ることもできない、と嘆いていましたが、記録してみると案外すき間時間があることを知り、気持ちがラクになった経験があります。
この記録を元に計画や、家族との交渉をするわけですが、食事や洗濯の時間など決められるものは、できる限り時間を固定するのが、考える時間を省いてラクに暮らせるコツです。また振り回されることは必至なのですから、かならず予備の時間枠を設けましょう。
そして一番大切なのは、「時間を使っている主は私」という自覚を持つこと。主体的なスタンスで一年を送りたい、と、私自身も心に強く思っています。
First Posted : 2015.1.21 on "clover&"