vol.3
掃除ロボットとどう付き合う? 暮らし学舎。 前田真理青く高い空の下、秋の爽やかな空気を感じると、お掃除がんばっちゃおうかな?なんて気分にもなりますね。私が運営する暮らし学舎。にご参加の方も、片づけや掃除のスイッチが入るようで、人は季節や気候に左右されながら暮らしていることを感じます。
いろいろな調査で、嫌いな家事のトップを飾るのは「掃除」。そんな状況もあり、掃除ロボットの家庭への登場は画期的でした。価格が下がるとともに需要は増加。昨年11月には、国内シェア約7割といわれるルンバの国内出荷累計が100万台を突破。国内外メーカーも続々と開発を進めており、家庭内の掃除の様相も、変わりつつあります。
この夏にはルンバの発売元・アイロボット社から、から拭き・水拭きに対応した床拭きロボット「ブラーバ」が登場。また、掃除機メーカーとして人気のダイソン社は、吸引力に優れ、無駄な動きを排した「ダイソン360Eye」を、世界に先駆け、来春日本で発売すると発表しました。性能と価格次第では、掃除ロボット人気は過熱しそうです。
アイロボット社は、地雷除去や原発事故後の調査にも活躍したロボットのメーカー。一方、ダイソン社はサイクロン掃除機を世界で初めて発売した家電メーカー。両社では、ロボット製造に対する考え方にも違いがあるかもしれません。
できるだけ自分の手を使って生活したいと思っている私ですが、実はルンバも使っています。お陰でペットの毛や桜島の降灰など埃のストレスは軽減しました。でもルンバにすべて任せられるわけではないのも面白いところ。住まいの状況によっては使い勝手が悪いし、技術も早さも人の手にはかないません。とはいえ、これはあくまでもやる気になった私との比較。季節や気候や都合に左右されない安定感では、私の負けです。
現代に生きる私たちは、「できるだけナチュラルに暮らしたい」VS「できるだけ便利に暮らしたい」など、相反するせめぎあいの中で暮らしています。だからこそ、掃除ロボットとの付き合い方ひとつにも、人それぞれの生き方の選択が潜んでいることだけは、忘れずにいたいなと思うのです。
First Posted : 2014.10.29 on "clover&"