家事&暮らしニュースサロン

vol.2

 野菜高騰で 「もったいない」に再注目? 暮らし学舎。 前田真理

記録的な多雨と日照不足の影響で、この夏、野菜が生育不足になり、高いものでは通常の2倍以上に高騰。スーパーの野菜コーナーの前で、思わずため息出ちゃいますね。そんな中、不ぞろい野菜が再び脚光を浴びています。普段は廃棄されてしまうものも、「もったいない」と、市場に出回っているというわけです。

 

もったいないといえば、食品ロス(食べられるのに捨てられる食べ物)への問題意識も高まっています。日本の年間の食品ロスは、年間500万t~800万t。米の年間収穫量に相当します。この事態に農水省では、食品ロス削減国民運動の展開に着手しました。店舗等でロスが出ていると思いがちですが、食品ロスの半分は、家庭から出ているそう。冷蔵庫の中で食べ物を傷ませてしまうことのある私にも耳の痛い話です。

ロス食品を回収し、必要とする人に届けるフードバンク活動も各地で行なわれています。NPO法人フードバンクかごしまでは、家庭から出る食品ロスの金額を平成22年の鹿児島市のデータから試算しています。それによると、各世帯年間約3万円を捨てている計算になったとか。

 

家庭の食品ロスは、食べ残し・直接廃棄・過剰除去に分類されますが、もっとも多いのは皮の厚むきなどによる過剰除去だそう。野菜の高い時期を乗り切るために、普段は食べずに捨てている部分までおいしく食べる、エコ料理を取り入れてみてはいかがでしょう?

例えば、ピーマンの種子を取り除くにはかなりの部分を切り落としがちですが、ヘタを取り除くだけでOK。炒めたり焼いたりすれば、種も気にならないばかりか、甘みすら感じるほどです。ニンジンや大根などの根菜は、皮と身の間に栄養素がたっぷり。ただ、丸ごと調理すると皮と身の歯ざわりの違いが味を損ねてしまいます。皮を厚めにむき、皮と身を別々に炒め煮や漬物、スープにすれば、コリコリ食感を楽しむ一品の出来上がり。

ちょっとした工夫で、安くておいしい、我が家の新メニューが登場するかもしれませんよ。

First Posted : 2014.10.15 on "clover&"

PROFILE

前田真理

フリーランスライターの傍ら、「暮らし学舎。」を主宰。家のコトを家族や仲間とシェアして、幸せ感ある心地よい暮らし方を見つけよう!と活動中。暮らしに関する講座を開くほか記事やFacebookで情報発信している。
「暮らし学舎。」FBは、https://www.facebook.com/kurashigakusya

〈近況〉近日開催の講座でもエコ料理をご紹介。
11月9日(日)13:30~「持ち帰りストック料理会~オリーブオイルで楽しむ秋の味覚」をサンエールかごしまにて開催。
お問合せ・お申込みは「暮らし学舎。」FBへ。

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