姿勢調整専門「KCSセンター原宿」院長の永山真理子さん。カイロプラクティックや整体をベースに、生活習慣や栄養面など総合的に姿勢美人づくりを行っています。ご自身もひどい肩こりに悩まされた経験から、いまのお仕事についた経緯をうかがいました。
肩こりと頭痛に悩まされたOL時代、“姿勢調整”との衝撃的な出会い
— どういうきっかけでこのお仕事を始めたのですか。
永山♣ インテリアの図面を描く仕事をしていたんですが、肩こりがひどくて吐き気がするほどの頭痛にも悩まされていたんです。鎮痛剤が手放せず、カイロ、整体、マッサージにかたっぱしから通っていました。そんなとき、行きつけの整体が予約でいっぱいで、たまたま隣にあったKCSセンターに行ったんです。そこでまず「しばらくマッサージや整体を受けるのをやめなさい」と言われてびっくり。教えていただいたとおりに枕の使い方を変えたら1週間後に本当に肩がラクになって、更にびっくりしたんです。
— 長年の肩こりが、枕を変えただけでラクになったんですね。
永山♣ そうなんです。あまりにも不思議で、今度はちゃんと予約を入れて「いったい私のからだに何が起こってるんですか!?」と聞きに行ったんです。「デスクワーク特有の猫背の状態だから、枕の位置を正して寝るときに首を休めてあげれば肩こりはよくなりますよ」「マッサージや整体を受けないことで、体を休めてあげなければいけない。日本人の肩は繊細だから、刺激でかえってからだがおかしくなっていたんですよ」と言われました。「からだの構造を知れば肩こりや腰痛はなくなる」と聞き、もっと知りたくなって勉強を始めたんです。
— どういった勉強を?
永山♣ 関西でインテリアの仕事を続けながらカイロプラクティックの学校に3年間通いました。2年目くらいに東京に来ることになったので仕事を辞めて勉強に専念することに。その後オーストラリアの大学で3年間、健康科学を学びました。
筋肉が繊細な日本人のために開発したオリジナルメソッドが「姿勢療法」
— KCSセンター原宿の院長になるまでの経緯を教えていただけますか。
永山♣ 関西からこちらに来て、横浜のKCSセンターの院長を3年くらい任されていました。そのあと、関西でお世話になっていた方が、「そろそろ自分のお店をもったら?」と言って物件を紹介するなど応援してくださり、KCSセンターのフランチャイズとして自分の店を持つことになりました。全く知らない土地でしたが、勢いで。いいご縁に恵まれ、本当に感謝しています。
— なぜカイロプラクティックや整体ではなく“姿勢専科”なんですか?
永山♣ オーストラリアの大学で学んだカイロプラクティックは、骨盤や背骨のズレを衝撃を加えて直すテクニックが多いんですよね。カイロってバキバキするようなイメージがありませんか?(笑) 欧米の方は筋肉が強靭な方が多いので、それでいいんです。でも日本人は筋肉も少ないしもっと繊細なテクニックがいいのではないかと感じていました。KCSセンターでは整体やカイロプラクティック、自然治癒力をアップさせるオステオパシーという技法など、いろいろなテクニックを融合させて、オリジナルな「姿勢療法」を作り上げています
生活習慣から見直さないと姿勢はよくならない
— 生活習慣や栄養の指導もしていただけるとか。
永山♣ KCSセンター原宿のコンセプトは「肩こり、腰痛、猫背を退治して健康な姿勢美人を作っていこう」ですが、姿勢調整だけではなく、生活習慣指導、お客様教育も大切にしています。その場で痛みを取るだけではダメなんですね。生活習慣や嗜好、家族構成までじっくりヒヤリングして、その方の状態を総合的にみていきます。姿勢って普段のクセや習慣が積み重なった結果なので、そこを見直してあげないと、すぐ元の生活習慣に戻って痛みも再発してしまうんです。
「でも、どうしても足を組んでしまう」というお客様はそれでもOK! その代わりになるようなエクササイズをご提案します。健康アドバイザーがいますし、栄養分析のシステムもあるので、必要であれば栄養指導もします。骨や筋肉は食べ物でできていますからね。
— 実際には、どういう手順でみていただけるのですか。
永山♣ どこかしら痛みがあって相談にこられる方が多いので、最初は痛みを取り除くケアをします。日本ではKCSセンターだけが取り扱っている「カイロプリント(姿勢画像分析システム)」で写真を撮り、血圧や脈拍を測ったり、カウンセリングをしながら関節の可動状態を調べたり、バランスやからだの歪みをチェックして、姿勢が変わるとどうなるのかなどをじっくりお話しします。2回目にカイロプリントの画像を見ながら検査の結果をお伝えして、今後の施術計画をお話しします。
姿勢は一生つきあっていくもの。もうかれこれ10年以上のおつきあいになるお客様もいらっしゃいます。原宿店のオープン当初から通ってくださっている方もいるんですよ。
*それでは、実際に姿勢をチェックしていただきながら、“姿勢美人”のコツをうかがいましょう。
後編に続きます。
First Posted : 2014.8.18 on "clover&"