楽しいごはん、嬉しいおやつ

Photo=irisawa

vol.15

 キッチン・コミュニケーション 「ナイス!コミュニケーション*nico」主宰 いりさわ のりこ

ウチの子、最近、お父さんと話さないのよね。
昔はおじいちゃん、おばあちゃんにベッタリだったのに、最近は恥ずかしそうに、ちょっと他人行儀なのよね・・・。
子どもの成長と共にありますよね、こんなこと。

思春期の子どもと接しにくくなった、話す機会が減った、という思いは、多くの親や祖父母が経験することではないでしょうか。子どもの方も小学校高学年以上になると、「話すの面倒くさい」「一緒に何をすれば良いの?」なんて思ってしまい、自然と距離が開いてしまう・・・。

そんな時、一緒にキッチンに立ってみてはどうでしょう? テーブルを囲んで食事をするだけでは弾まない会話が、キッチンで作業をしながらだとポツリポツリと話が出てくるから不思議です。
例えば、お父さんは切る係、息子は炒める係、など、お母さんが仕事を分担しながら潤滑油になります。
息子「玉葱、もっと小さく切って」、父「お前、玉葱苦手なの?」というような他愛もない話が距離を縮めます。
料理だけでなく、食器を洗ったり拭いたりという後片付けでもいいですね。

私も先日、久しぶりに高校生の娘と私の母と一緒に料理をしました。

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娘「今日のごはん、何にするの?」
母「ライス・グラタンだよ」
娘「ラ、ライス? グラタン? なにそれ?」
私「ドリアのことね」
娘「あ~、ドリアね! ライス・グラタン・・・昭和の香りがする名前~」

世代の違いから生まれる会話が面白い!
ほとんど大人に近い年齢になった娘と何を話せば良いか分からなかった母ですが、会話が弾んで楽しそうでした。

相手との距離を縮めたいとき、話の糸口を見つけたいときは「共に行動する」と良いのだとか。心理学で「共行動効果」と言うそうです。
キッチンは料理や片づけなど「一緒に何かをする」のにピッタリな場所。
お母さんが仕掛け人になって、キッチン・コミュニケーション、試してみませんか?

 

First Posted : 2015.5.14 on "clover&"

PROFILE

いりさわ のりこ

「ナイス!コミュニケーション*nico」主宰。

「コミュニケーション・スキル講師」「おもちゃコンサルタント」の資格を活かし、親子向け講座や企業研修などで「コミュニケーションの大切さ、楽しさ、ノウハウ」についてお伝えしています。札幌・東京・大阪の講師集団「Life&Workレンジャー6」のメンバーとしても活動中。

〈近況〉ブログ:ナイス☆コミュニケーション *nico

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